スクワランオイルを美容に使うメリットとは?
数ある美容オイルの中でも肌への浸透力が高く保湿効果が高いのが「スクワランオイル」です。
肌質を選ばず、デリケートな新生児の肌にも使えるほど優しいのも魅力。
たくさんの保湿剤を重ね塗りしている人にとっては化粧水とスクワランオイルだけのシンプルな使い方で潤いが持続するもちっとした肌への仕上がりに感動する方も多いです。
顔だけでなく、ヘアケアに使えばツヤツヤでサラサラの髪に、またボディオイル、クレンジング、ネイルケア、パックなど様々な用途に応用できるため、1本で何役にもなります。洗面台が保湿剤やコスメでごちゃごちゃしてしまうお悩みも、スクワランオイルがあれば解決ですね。
当サイトがおすすめするスクワランオイルがコレ
様々なスクワランオイルと比較した結果、当サイトがイチオシするスクワランオイルをご紹介します。
ハーバー「高品位スクワランオイル」
商品名 | 容量 | 価格 | 販売元 |
---|---|---|---|
高品位スクワランオイル | 15ml(3ヵ月分) | 1,512円 | (株)ハーバー研究所 |
おすすめポイント
ハーバーのスクワランオイルは日本で最も古くからスクワランオイルを美容オイルとして販売している化粧品メーカーです。2018年、ハーバーはスクワランオイルの発売から35周年を記念して限定ボトルを販売(即完売にて現在は購入不可)。
原料は深海サメ「アイザメ」の肝油由来の動物性スクワランオイル。純度99,9%で、動物性オイルで肌への刺激が心配される「プリスタン」を一切含まないオイルです。
サラりとしてすぐに肌に浸透し、長時間もっちもちの肌が続きます。
髪にもバスオイルにも赤ちゃんにも使える
純度が高く、肌への刺激がほとんどないハーバーのスクワランオイルは顔の保湿以外にも、髪や爪、ボディにも使えます。また年齢も選ばないので、生まれたての赤ちゃんにも使えるのも魅力です。
スクワランオイルのが美肌を作る理由とは
スクワランオイルが美肌を作る理由は以下の5つ。
- 浸透力が高く乾燥を改善
- 純度が高いから肌に優しい
- アクネ菌を増やさずニキビ予防
- 殺菌効果で肌トラブルを予防
- 肌のターンオーバーを正常化してシミ対策
- 肌の老化を抑制する
スクワランオイルが持つこれらの効果が肌を美しく整えてくれると言われています。
それでは詳しくご紹介します。
浸透力が高く乾燥を改善
スクワランは皮脂を構成する成分の一つ「スクアレン」ととてもよく似ています。
スクアレンの高い保湿作用はそのままに、水素を添加して酸化しにくくしたのがスクワランです。

元々肌に存在する成分であるため、角質への浸透力が高いのです。
純度が高いから肌に優しい
スクワランオイルの作り方として、不純物を取り除くために「蒸留」という作業を行います。この蒸留を繰り返すことで、スクワランオイルの純度は高まっていきます。
動物性のスクワランオイルの場合には99,9%まで純度を高めることが可能です。しかし、植物性のスクワランオイルの場合には90~95%ほどのものが多く、蒸留を繰り返しても不純物が残りやすいというデメリットがあります。
しかしハーバー研究所のスクワランオイルⅡ(植物由来)に限っては独自の「超高圧処理」を行うことで植物性でも純度100%のスクワランオイルとなっています。

ハーバー以外のスクワランオイルでも100%という表記をよく見かけますが、この時「100%植物性」なのか「100%スクワランオイル」なのかを確認する必要があります。
アクネ菌を増やさずニキビ予防
スクワランオイルは「炭化水素系のオイル」になります。炭化水素系のオイルはアクネ菌やその他雑菌のエサにならない特徴があります。なのでスクワランオイルを使ったからといってニキビを増やす心配はありません。
炭化水素系オイルの仲間にはワセリンやミネラルオイルがあります。
ワセリンやミネラルオイルは被膜を作って肌を守りますが、スクワランオイルは分子が小さいため皮膜を作りつつも酸素を通過させます。
ワセリンを多く塗った肌の場合、ワセリンが酸素を遮断することで酸素を嫌うアクネ菌の増殖を助けることがあります。スクワランオイルでは酸素を遮断しない点でもニキビを作りにくいオイルだと言えます。
殺菌効果で肌トラブルを予防
スクワランオイルにはナチュラルな殺菌作用があります。
これにより皮脂内に潜む「アクネ菌」や「マラセチア菌」を殺菌。ニキビや吹き出物を予防する効果があります。
肌のターンオーバーを正常化してシミ対策
スクワランオイルの働きとして、角質内で酸素を生成して運ぶ性質があります。肌にとって新鮮な酸素は代謝を上げるために大切な要素。
スクワランオイルはこの酸素を生成して供給することで肌のターンオーバーを促進します。肌のターンオーバーが正常に働くとシミの原因となるメラニンも定期的に除去されるため、シミやくすみができにくい肌になります。
肌の老化を抑制する
元々皮脂の中に含まれるスクワランオイルと似た成分「スクアレン」は20代から少しずつ生成量が減少していきます。スクアランが低下するというのは肌の基礎体力が落ちるのと同じこと。
老化の原因となる活性酸素を抑制する力も落ちるため、細胞が傷つき、しわやたるみなど「肌の老化」が始まります。スクワランオイルは不足したスクワランを補うことで、肌細胞を元気にし、活性酸素に負けない丈夫な肌を作ります。
良質なスクワランオイルの選び方
スクワランオイルには美肌を作るための要素がたくさん含まれています。
しかし、市販されている全てのスクワランオイルが同じ品質かというと、残念ながらそうではありません。
スクワランオイルを選ぶ時にはいくつか気を付けてチェックしておくべきポイントがあります。
- スクワランオイルの原料をチェックする
- 純度をチェックする
- 成分表をチェックする
- 保存環境をチェックする
詳しく見ていきましょう。
スクワランオイルの原料をチェックする
スクワランオイルの原材料には動物性と植物性の2種類があります。他にも合成スクワランオイルもありますが、現段階ではスキンケアに使われていないため、ここでの説明は省きます。
動物性のスクワランオイルのメリット&デメリット
動物性のスクワランオイルは主に深海に住む「アイザメ」の肝油から抽出しています。動物性のスクワランオイルのメリットは純度が高く、浸透力の高いさらっとした使い心地のよいオイルであること。
使いやすいさには申し分がないですが、気になるデメリットに「プリスタン」という成分が含まれることす。プリスタンは敏感肌やアトピー肌、角質の薄い赤ちゃんの肌では刺激となって、赤みやかゆみの原因になることがあります。
(※プリスタンは潤滑油としても使われることがあります。プリスタンが必ずし肌に悪影響を及ぼすというワケではありません。)
このプリスタンの完全除去は技術的にとても難しく動物性のスクワランオイルにはプリスタンが微量ながら含まれています。しかし、ハーバーのスクワランオイルだけはこのプリスタンを完全除去したと、公式サイトより公表しています。
植物性のスクワランオイルのメリット&デメリット
植物性のスクワランオイルはオリーブの実やサトウキビ、大豆などから抽出できます。しかし、その抽出量は動物性に比べるとごくわずか。オリーブの実が1万個でわずか30mlのスクワランオイルしか抽出できません。
植物性のスクワランオイルのメリットはプリスタンが含まれず、肌への刺激が少ないということ。
しかし、植物由来のスクワランオイルは動物性と同等に純度を高めるが難しく、純度が低いのがデメリットです。
純度が低いためスクワランオイル以外の不純物が肌にとって刺激に感じてしまうこともあります。動物性・植物性のどちらを選ぶかですが、何が刺激になるかは実際に使ってみないと分かりません。
ハーバーのスクワランオイルに限っては動物性・植物性ともに純度が100%に近く、プリスタンなどの余計な成分が含まれていないため、どちらを選んでも安心です。
動物性・植物性の違いについては以下でさらに詳しく説明しています。
純度をチェックする
純度の低いオイルとはスクワランオイル以外の成分が含まれるということです。スクワランオイルの高い浸透力も不純物が多いとその効果をうまく発揮されないことがあります。
またスクワランオイル自体は酸化しにくいですが、不純物が含まれることで酸化が促されてしまうこともあります。酸化したオイルは肌に悪影響を及ぼし、シミやシワの原因になるリスクがあります。
肌が敏感な方やトピーがある方、赤ちゃんにも使いたい方は必ず純度をチェックするようにしましょう。
紛らわしい表記に「天然成分100%」があります。この場合、スクワランオイル100%ではなく原料が天然成分100%だということ。
勘違いを促すような表記のものもあるため、注意しましょう。
成分表をチェックする
スクワランオイルの成分表は必ずチェックしましょう。理想は「スクワランオイル」とだけ書かれた成分表のものです。保存料や合成酸化防止剤などが使われていないものは肌にも刺激になりにくく、長期間の使用も安心です。
保存環境をチェックする
見落とされがちなこととして、購入前にどんな場所に保管されていたか、どのくらいの期間保管されていたかも、オイルの品質を左右するポイントです。
酸化しにくいスクワランオイルと言えども永遠に酸化しないわけではありません。
オイルが酸化する要因として「紫外線・熱・酸素」があります。
スクワランオイルを店頭で購入する際は外箱に入って保管されたものがおすすめします。また、密閉シールが貼られ、酸素に触れていないものを選びましょう。
ネットで購入する場合もなるべくはメーカーが直接販売しているものは販売前の保管がきちんとされていることが多いため、おすすめです。
人気のスクワランオイルを比較
スクワランオイルは当サイトが把握しているだけでも現在15社を超える化粧品メーカーから販売されています(国内)。一体どのスクワランオイルを選ぶべきなのでしょうか?
「ハーバー」「無印」「ちふれ」を比較
ここでは人気の「ハーバー」「無印」「ちふれ」の3つのスクワランオイルを比較してみました。
比較した項目は使用感・肌への効果・口コミなど。
結果、最も高得点となったのがハーバーのスクワランオイルでした。

管理人がそれぞれのオイルを28日間ずつ実際に使ってみました。
ぜひスクワランオイル選びの参考にしてみてくださいね。
アルガンオイルとスクワランオイルの違いは?
美容オイルとして人気のアルガンオイルとスクワランオイル。この2つを比較しました。
アルガンオイルは精製度が低い
アルガンオイルはスクワランオイルと違い精製度をあえて低くしています。精製度が低いことでオイル以外の肌に良い成分を残します。
ここに含まれるのがビタミンE、ポリフェノール、植物ステロール類など。
年齢肌に出やすい小じわやたるみなどに効果を発揮します。
純度の高いスクワランオイル、純度の低いアルガンオイル。それぞれの使い方と効果を詳しくまとめました。
スクワランオイルの使い方
スクワランオイルは肌の保湿以外にもたくさんの使い方があります。
スクワランオイルの基本的な使い方
スクワランオイルの基本の使い方は化粧水の使用前にブースター(導入液)にする使い方。
分子の小さいスクワランオイルが肌の上の水分を抱え込んでそのまま角質に浸透する効果があります。
ブースターとして使う場合、1回の使用量は1滴だけ。
朝晩2回使っても5mlで1ヵ月持ちます。
スクワランオイルはコスパがいいのも魅力です。ただし使用期限は開封後1年。1年を過ぎたオイルは酸化している可能性があるため、使用期限は必ず把握して使うことが大切です。
応用的な使い方
純度の高いスクワランオイルなら色々な使い方ができます。おすすめの使い方は以下の7つの方法です。
- 髪のケアに使う
- 薄毛のケアに使う
- ニキビに使う
- クレンジングとして使う
- 毛穴ケアに使う
- アトピー肌のケアに使う
- 赤ちゃんに使う
髪のケアに使う
スクワランオイルは角質だけではなく、髪のキューティクル層にも浸透しやすいオイルです。純度の高いオイルであれば乾いた髪に1滴なじませるだけであっという間にツヤツヤでまとまりのある柔らかい手触りに。
特に傷んだ髪ならシャンプー後に「アウトバストリートメント」として使うと一度でつるんとした髪に生まれ変わりますよ。
薄毛のケアに使う
以外に思うかもしれませんが、スクワランオイルは浸透した箇所で酸素を産生を促します。結果その酸素が運ぶために血行が促進されるのですが、この血流の改善が薄毛の場合には効果的です。
髪の毛の成長に必要な栄養を運び、丈夫な毛根を育てます。
さらに頭皮を乾燥から守ることで、乾燥抜け毛を減らす効果も期待できます。
ニキビに使う
上記でも触れましたが、スクワランオイルはニキビの原因菌である「アクネ菌」のエサになりません。
さらに、しっかりと保湿をすることで、余分な皮脂の分泌を抑えてニキビの予防にも繋がります。
毛穴ケアに使う
スクワランオイルは肌に水分と油分をバランスよく閉じ込めてくれます。水分を含んだ角質の肌細胞は柔軟になり、自然な毛穴閉じを促す働きをします。
ただし、角栓が詰まっている場合はせっかく毛穴が柔軟になっても、角栓が邪魔をして閉じることができません。毛穴が気になる時には角栓の除去も同時に始めましょう。
スクワランオイルをクレンジングにすると角栓汚れに効果的です。


アトピー肌のケアに使う
スクワランオイルはアトピーがある肌に対しても刺激になりにくいです。アトピー性皮膚炎の肌は乾燥しやすいですが、スクワランオイルの浸透しやすさで潤し、乾燥に伴うかゆみも抑える働きがあります。
赤ちゃんに使う
スクワランオイルの低刺激さは新生児に使っても問題ないほど。
大人の角質の半分しかない赤ちゃんの肌はキレイに見えても乾燥しやすく、ちょっとしたことでカサカサになったり、湿疹ができたり炎症を起こしたりします。
スクワランオイルはそんなデリケートな赤ちゃんの肌をトラブルから守り、乳児湿疹やおむつかぶれにも効果的です。
他にもリップケアや妊娠線ケアなどの使い方があります。もっとスクワランオイルの使い方を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
スクワランオイルと併用が効果的な美容成分とは
スクワランオイルの保湿効果はとても高いのですが、純度が高い分他の美容成分は全くと言っていいほど含まれていません。
ここではスクワランオイルの効果を損なわず、プラスすると相乗効果が期待できる美容成分をご紹介します。
シミ対策に高濃度ビタミンC誘導体(APPS)
ビタミンC誘導体に期待する効果は、コラーゲンの生成を促し肌の弾力をアップしてくれるエイジング効果と、メラニンの生成を抑制するシミへの効果です。
そんなビタミンC誘導体には水溶性と脂溶性の2種類がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
水溶性のビタミンC誘導体は水に溶けて肌細胞の隙間に入りこむことができますが、その多くはビタミンCに変換されることができず、体外に排出してしまうためあまり効果が期待できません。
もう一つ脂溶性のビタミンC誘導体もありますが、こちらは深部まで浸透するものの効果を発揮するまでに時間がかかるとされてきました。
この中間で水溶性でもあり脂溶性でもあるものがAPPS(アプレシエ)です。
スクワランオイルとの相性もよく、馴染みながら肌へ浸透し効果を発揮します。
ただし、APPSは不安定な成分。
粉末状のもの精製水などで溶かし、冷所保存しながら1ヵ月以内に使いきるようにします。
1ヵ月を越えたものはほぼ効果が期待できない状態へと変化しています。
APPS製品は現在とても高額です。
安価で高品質なAPPSを購入するなら、手作りコスメのお店がおすすめ。中でもBS-Cさんの商品はおすすめです。
新世代ビタミンC誘導体「アプレシエ(APPS)」1%・50ml用作成キット1,512円

使い方は簡単。洗顔後の肌にAPPSを塗布し、肌が乾く前にスクワランオイルを重ね塗りします。
APPSは浸透力は高く、あっという間に肌に浸透します。
スクワランオイルはなるべく早くに重ねましょう。
スクワランオイルの使用上の注意点は?
スクワランオイルを使う際に注意してほしいのが以下の3つ。
- 直射日光を避けて保管しよう
- 使用期限を守ろう
- 適量を守ろう
直射日光を避けて保管しよう
スクワランオイルは酸化しにくいオイルではありますが、オイルである以上、紫外線による酸化はゼロではありません。
繰り返しですが、酸化したオイルの使用は肌にとってダメージの原因になります。
スクワランオイルの酸化を避けるためには紫外線が直接当たらない場所にオイルを置くことです。熱によっても酸化するため、冷蔵庫や冷暗所に保管するのがベストです。
ただし、スクワランオイルはニオイを吸着しやすい性質があるため、冷蔵庫臭がついてしまうことがあります。品質には問題ないですが、気になる場合には冷蔵庫以外の冷暗所を探しましょう。

洗面台に直射日光が当たらず、小物入れがついてるなら涼しいしおすすめだぜ。
使用期限を守ろう
スクワランオイルの使用期限は開封後約1年です。
時間が経ち過ぎたスクワランオイルは酸化の可能性が高くなります。
使用期限を守ってその間に使い切るようにしましょう。
スクワランオイルは1回に使う量が少ないため、なかなか減りません。購入する際の工夫として一番少ない容量のものを選ぶことで酸化前に使いきれるように調整しましょう
適量を守ろう
スクワランオイルはアクネ菌のエサになりにくいため、多く使ったからと言ってすぐにニキビができるわけではないですが、ベタ付きの原因にはなります。
ベタついた肌は空気中のアレルゲンなどを吸着してしまうことで、肌に炎症を引き起こす可能性があります。スクワランオイルは1回1滴。
ちょっと足りないかな?くらいでストップするのが基本です。その分化粧水はたっぷりでOKです。
スクワランオイルでシンプルでキレイに
スクワランオイルはどんなスキンケアとも相性が良く、またどんな肌質にも安心して使えるのがメリットです。使い方はアイディア次第。
BBクリームやリキッドファンデに混ぜて自然なツヤ出しに使ったり、パウダーアイシャドーやチークに混ぜれば練りシャドー・練りチークのような使用感と肌馴染みが楽しめます。
他の美容オイル(油脂類)の場合では、使用量が増えるとアクネ菌のエサになってニキビの原因になりやすいため、なかなか保湿以外の使用用途は難しいですが、この点スクワランオイルは応用しやすいオイルだと言えます。
上手にスキンケア、メイク、ボディケアやヘアケアに使って全身ツヤツヤを目指しましょう。
◎全身に安心して使えるスクワランオイルならハーバーがおすすめ