
スクワランオイルなら何使っても一緒って思ってないか?

え?違うの?成分表にはシンプルに「スクワランオイル」ってしか書いてないし。
安い方でいいでしょ?

いやいかん!
同じ「スクワランオイル」でも原料が違うんだ!

ふぁ??

今日はスクワランオイルの原料について深堀りしていくぜぇ。
スクワランオイルには3種類ある
実はスクワランオイルには3つの種類の原料があります。
アイザメの肝油が原料の「動物性スクワランオイル」
合成樹脂が原料の「合成スクワランオイル」

でも、原料が違っても結局「スクワランオイル」なのよね?違いなんてないんじゃないの?

甘い!
じゃあなんでスクワランオイルの値段が違うんだ?
原料が違えば、精製方法も効果も変わってくるんだぜ。

ふーん。
じゃあ何が違うのか早く教えてくれる?
原料別のスクワランオイルの効果の違いとは?

じゃあまずは動物性からな。
動物性スクワランオイルとは?
動物性スクワランオイルは深海サメである「アイザメ」の肝油が原料です。
ちなみに世界で350種類存在するサメのうち、水深200m以上に生息しているおよそ50種類のサメのを深海サメと呼びます。
そのうちの水深1200mに生息しているのがツノザメ目アイザメ科の「アイザメ」です。
深海にすむサメは体の1/4が肝臓であり、太陽の光も届かない、エサも少ない深海でサメが生きるためのあらゆる成分を秘めていると言われていますが、今でも全ての成分を解明できず、生態も分からないことが多いです。
深海に生息するアイザメから、平成14年に抗ウィルス成分「スクワラミン」が発見されました。
細菌などへの抗生剤成分は今までにも数多く確認され報告されてきましたが、抗ウィルス成分が発見されることはこれまでほとんどありませんでした。アイザメから見つかったこの抗ウィルス成分は、ガン治療にも役立つのではと識者らが見解を述べています。平成17年には「ジアシルグリセリルエーテル」という免疫機能を高める成分が発見されており、アイザメをはじめとする深海サメには思いもよらない効果を発揮する未知の成分があるのではないかと世界中の研究機関で活発に研究されています。

深海サメの「ニシオンデンサメ」は長寿で知られている。
北極で見つかったニシオンザメの寿命を調べたらなんと392年というのもいた。
摩訶不思議なパワーを秘めた奴らだよ・・・。
参考 ナショナルジオグラフィック日本版「サメのスクアラミン、人間にも効果」
参考 ナショナルジオグラフィック日本版「約400歳のサメ、見つかる」
動物性スクワランオイルのメリットとは?
動物性スクワランオイルは、肌トラブルの原因になる不純物を徹底的に取り除いています。
純度がほぼ100%に近い精製度であることがほとんど。精製度が高いことで肌の角質への浸透も早く、敏感肌やアトピー肌、赤ちゃんの肌でも肌トラブルを起こしにくいというメリットがあります。

スクワランオイルは皮脂の成分「スクワレン」とほぼ一緒。
スクワレンの酸化しやすいというデメリットをなくしたのが「スクワランオイル」だ。
動物性のスクワランオイルのデメリットとは?
動物性のスクワランオイルには「プリスタン」という成分が微量含まれています。この成分は含有量が高くなると皮膚へ刺激が出る成分。
プリスタンの完全除去は難しく、動物性スクワランオイルのほとんどにはこのプリスタンがごく微量含まれています。

少量だと刺激性がないから気づかない場合がほとんどだけどな。
唯一プリスタンを含有しない動物性のスクワランオイルがあります。
それがハーバーの高品位スクワランオイルです。
動物性スクワランオイルの使用感ってどうなの?
オイルの特徴は無色透明・無臭であること。
肌にのせるとサラッとしていてすぐに浸透します。テカリ感が残りにくく、仕上がりに被膜感もでません。
朝のメイク前でも使用OKで、油焼けしないため、BBクリームやリキッドファンデに1滴混ぜて顔にツヤを出す使い方をしている方が多いです。
植物性スクワランオイルとは?
多くの植物性スクワランオイルはオリーブから作られます。他にも大豆油や米ぬかからも抽出できますが、含有量が少ないため、メインはオリーブになります。
ちなみにオリーブオイルは植物の中でもスクワランを比較的含有している方ですが、それでも0.1%~1%ほどしか含有されていません。(スクワランは食用のオリーブオイルには含有されていません)
動物性スクワランオイルで使用されるアイザメを保護する目的で、技術を結集し生み出されたのが植物性スクワランオイルだと言われています。
植物性スクワランオイルのメリットとは?
植物性スクワランオイルのデメリットにもなるのですが、動物性に比べて精製度が下がります。その精製度はおよそ90%前後。残りの約10%にはオリーブの持つ成分が混じります。
これがオレイン酸やリノール酸、さらにビタミンEなどです。この成分は抗酸化作用があり、肌を老化から守ってくれる成分でもあります。
植物性スクワランオイルのデメリットとは?
上記したように植物性スクワランオイルは純度が90%前後です。その分オリーブのもつ成分が10%程度加わります。
その10%はエイジングケアに働くことが多く、メリットだけが強調されがちですが、純度が低いということは、肌トラブルを起こす可能性があるということです。
敏感肌やアトピー肌、赤ちゃんの肌はバリア機能が脆弱で、正常ならトラブルにならないような成分でも過剰に反応し、炎症反応や吹き出物・湿疹を起こすことがあります。
また植物性の抽出技術は10年以内のものであり、動物性の抽出技術は60年以上のもの。歴史が浅いことに対して、不安に感じる人も少なからずいます。

植物性は一見肌への優しさを強調したオイルだと思うけど実は無印のオリーブスクワランオイルには「赤ちゃんに使っていい」とは書いていない。
それに対して動物性のハーバーは赤ちゃんに推奨している。
こういうところで肌への優しさ度合いを見抜かないとな。
植物性スクワランオイルの使用感ってどうなの?
動物性と比べると純度が低いためにべたつきを感じやすく、肌への浸透にもやや時間が必要になります。

重めなテクスチャーが好きな人は植物性がいいかもな。
テカり感が残りやすいため、朝のメイク前の使用はおすすめできません。
無印は植物由来、ハーバーは動物由来。この2つを徹底比較した記事があるので参考にしてみてください。↓↓
合成スクワランオイルとは?
ほぼ流通していないのですが、スクワランオイルの種類には合成スクワランオイルというものがあります。
原料は合成油脂になります。
合成油脂からスクワランオイルを抽出するのですが、製法が複雑化しており、その分コストがあがり出来上がった商品の値段は高めに設定されています。
高品質なのは天然由来のスクワランオイルであるため、合成のスクワランオイルはあまりおすすめではなく、化粧品にはほとんど使われません。
しかし、スクワランの原料が枯渇してきた際には合成スクワランオイルが主流になってくるかもしれません。
合成スクワランオイルはまだ美容アイテムとしてほとんど使われていません。そのためメリットやデメリットをまとめることができませんでした。

すまねぇ・・・。
美容に使うなら動物性か植物性か
※合成は市販のスクワランオイルには使われていないため今回は外します。

色々わかったけど、けっきょく美肌のためにはどっちを選んだらいいわけ?

ふむ。
簡単にいえば、使う人次第だ。

使う人?

まいママなら特別敏感肌でもないし、アラフォーだから植物由来の方が保湿プラスαの効果が期待できる。
でも子供に使うなら、安全第一肌トラブルを起こさない動物性の方がいい。

こどもと一緒に使うなら・・・動物性ってこと?

まぁ、その方がいいだろうな。
植物由来のオイルでエイジング効果を期待したいなら、スクワランオイルではなく「アルガンオイル」をプラスする方法もある。

アルガン・・・。

小じわやほうれい線の原因になる肌の老化(酸化)を食い止める抗酸化作用強いオイルだ。

なるほど。スクワランでは保湿メインにして、気になるエイジングサインにはアルガンオイルを使うってことですね!

そう、オイルのダブル使いだな。
これはおすすめだぜ。

今度はアルガンオイルについても詳しく教えてほしいです!

そうだな。
じゃあアルガンオイルについても教えるぞ。ただし、アルガンオイルはサブだ。基本はスクワランオイルでしっかり保湿がおすすめだぞ。

はい!じゃあスクワランオイルの使い方も合わせて教えてください!

よし、ついてこい。
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